クリエイターが観るべき映画2019年編その2
- K-STYLES
- 2020年2月26日
- 読了時間: 4分
更新日:2020年12月30日
おはようございます!!
こんにちは!!
こんばんは!!
前回の記事から少し間が空いてしまいましたが…
クリエイターが観るべき映画2019年編その2
ということで、さっそく紹介していきます!!
HELLO WORLD
「ガールズ&パンツァー 劇場版」や「ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション」などを制作したグラフィニカがアニメ制作してます。詳しい人は「あぁ、なるほどね」と思うかもしれませんね。
キャラクターデザインは「けいおん!」で知られる堀口悠紀子氏
監督は「ソードアートオンライン」の伊藤智彦氏。制作スタッフの名前だけ見ても「おぉ」となるアニメ映画なのですが(詳しくない人は、何のこっちゃ?ですよね汗)
このアニメ映画の観てほしい点はただ一つ…
この映画、登場キャラクターが全部フル3Dで制作されている
ということを頭に入れて
キャラクターの動き
に注目して観てみてください。
シドニアの騎士
亜人
等も同じフル3D、セルルックという手法でキャラクターが制作されています。
※けものフレンズ、蒼き鋼のアルペジオ、山賊の娘ローニャ等もそうです。
セルルックというのは、簡単に言うと
2D(セル画)で制作されたアニメ(セルアニメ)のような表現を実現する3DCGの手法のことです。
2Dアニメと見間違えるぐらい、HELLO WORLDのキャラクター達は本当によくできています。シドニア、亜人、ローニャ等と比べても、セルルック3Dのクオリティはかなり高いです。
ただ今回は、キャラクターの動き(モーション)について紹介させてください。
キャラクターに動きを付ける場合、2Dアニメの場合はアニメーターが1枚1枚パラパラ漫画のように手書きで制作していくのですが、セルルックの場合、3Dで制作するので、まず始めにキャラクターモデル(フィギュアや人形と考えてください)を制作して、制作したキャラクターモデルをコンピュータ上で動かしていきます。
「走る」というアニメーションを制作する場合、2Dアニメの場合は足の動きや腕の動き、体の動きを1枚1枚(1コマ1コマ)制作して、それを順番に高速で「めくる」ことで走るアニメーションになるのですが、3Dキャラクターをコンピューター上で走らせるには
・モーションキャプチャー
・手付け
この2種類で動きを付けていきます。
※もっと他にあるかもしれませんが汗
モーションキャプチャーというのは聞いたことがある、知っているという人もいるかもしれませんが、人体の要所要所にセンサーを取り付けて、センサーを取り付けた人体に実際に動いてもらい、そのセンサーの動きをコンピューターに読み取って、キャラクターモデルに反映させる手法です。
「手付け」というのは読んで字のごとく、アニメーターがひとつひとつ手作業で動きをつけていく手法です。キャラクターモデルにはボーンと呼ばれる骨が入っており、そのボーンを動かして動きをつけていきます。
今回紹介するHELLO WORLDが、どちらの手法でキャラクターの動きを付けているかはわかりませんが…、手付けで動きを付けているとしたら、相当な苦労や大変さがあったと思います。
考えてみてください。手足が動くフィギュアがあったとして、その手足を一つ一つ手作業で動かして撮影して、走るアニメーションを作らなきゃいけない苦労を汗。
セルルック3Dで制作されたHELLO WORLDのキャラクター達の動き、手付けで制作されたとしたら本当に本当によくできています。モーションキャプチャーだと、実際の人間の動きを取り込んでいるのでスムーズに動くキャラクターになるのですが。
正直言いますと、HELLO WORLDのキャラクター達、多少は「カクカク」動いてます。ただし、シドニアや亜人等と比べると全然スムーズです。
技術の進歩を実際に観て確かめてください。
ネタバレになるので、具体的なこのシーンというのは言えないのですが…
・見つめあう時の動き
・水を飲む時の動き
等々、各キャラクターの個性や魅力が十分に表現できていると思います。
何回も書きます。
技術の進歩を実際に観て確かめてください。
HELLO WORLDの制作に携わった3DCGアニメーター、モーションデザイナーに敬意を表します。
HELLO WORLDから、何かを感じ取ってもらえれば幸いです。
それでは、また。
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